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遺品整理と生前整理の違いは?それぞれのやり方や特徴、必要性を解説

遺品を整理している様子

 

近年は、遺品整理や生前整理という言葉を耳にすることも多いです。これらは似ている言葉なので、具体的に何が違うのか、わからない人もいるでしょう。そこでこの記事では、遺品整理と生前整理の違いを解説し、それぞれの具体的な内容についてもご紹介します。

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遺品整理と生前整理の違い

遺品整理と生前整理の違いを、以下の3つより解説します。

 

  • 目的
  • タイミング
  • 行う人

目的

遺品整理の目的は、故人の持ち物を片付けることです。身近な人が亡くなると、相続の手続きや形見分け、部屋の明け渡しなどを行うため、持ち物を整理する必要があります。また、故人の私物を適切に処分し「供養する」という意味合いもあります。

 

一方、生前整理の目的は、家族や親族の遺品整理の負担を軽くすることです。自分が亡くなった時は、相続人が片付けをする必要があり、荷物が多すぎると負担が大きくなるので元気な時に整理します。

タイミング

遺品整理を行うタイミングは、故人が亡くなった後です。一般的には、葬儀や四十九日の法要後などに行うことが多いです。最適なタイミングはないため、相続人の都合がつく時に始めます。一方、生前整理を行うタイミングは、自分が亡くなる前です。始めるタイミングは決まっていませんが、突然の病気や事故に備え、体力があるうちに少しずつ行うことが多いです。

行う人

遺品整理を行うのは、相続人を中心とした身近な親族です。法的には相続人が行うことになりますが、一人で作業するのは大変なので、身内で協力したり業者に依頼したりします。一方、生前整理を行うのは、亡くなる本人です。家族に手伝ってもらうこともありますが、基本的には自分で作業を進めます。

生前整理をしたら遺品整理は必要ない?

故人が生前整理をしていても、相続人は遺品整理を行う必要があります。生前に整理したものは、故人が普段使っていなかったものなので、毎日使う生活用品や貴重品などは残ったままです。賃貸や施設に住んでいた場合は、部屋を明け渡す必要があるので、全ての持ち物を整理して、処分や形見分けを行わなくてはいけません。

生前整理で行うこと

生前整理では、以下の2つを行います。

 

  • 遺言書を書く
  • 不用品を処分する

遺言書を書く

生前整理では、遺言書を書くことが多いです。遺産相続や土地の権利譲渡など、財産分与について記載するため、事前に自分の資産状況を把握する必要があります。また、家族へのメッセージなど、伝えたいことがある場合は、エンディングノートという形で残します。

 

どちらも絶対に必要というわけではありませんが、残された家族が遺産問題で困らないよう書く場合が多いです。作成後は保管場所を親族に伝えると、探す負担を減らせます。

不用品を処分する

生前整理では、不用品を少しずつ処分します。亡くなる前に持ち物を減らすと、相続人が遺品整理をする時にも負担が少ないです。また、アルバムや思い出の品など、残された人が捨てるのに困るような私物も、自分自身で整理しておくことが多いです。持ち物が多いと処分が大変なので、体力のあるうちに作業を始めましょう。

遺品整理で行うこと

遺品整理では、以下の2つを行います。

 

  • 遺言書を確認する
  • 遺品の仕分け・処分する

遺言書を確認する

遺品整理を行う時は、まず遺言書を確認します。遺言書には遺産相続について書かれており、遺品も財産の一部になるので、事前に確認する必要があります。また、法的効力があるため、記載されている内容は全て守らなくてはいけません。

遺品の仕分け・処分する

遺言書を確認した後は、遺品の仕分けと処分をします。一般的には、身分証やカードなどの貴重品や形見分けする物のみを残し、他の物は処分や買取依頼をします。遺品の量が多く大変な時は、親族や家族に手伝ってもらう、専門業者に依頼するなど適切な方法で行いでしょう。

遺品整理と生前整理の特徴は事前に知っておきましょう

遺品整理と生前整理は、行う目的やタイミング、誰が行うのかなどが違います。遺品整理は、故人の持ち物を片付けて供養し、生前整理は残された人の負担を減らすために行います。それぞれの特徴を理解すると、自分が亡くなる時、身近な人が亡くなった時にも慌てることが少ないでしょう。

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