生前整理の進め方!手順ややる事、始めるタイミングを解説
近年は、生前整理をする人が増えています。家族の負担を減らすだけでなく、自分のためにもなるので、始めようと考える人もいるでしょう。しかし、いつから始めるのか、どのように行うかなど、進め方がわからないこともあります。そこでこの記事では、生前整理を始めるタイミングや進め方、作業のポイントを解説します。
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生前整理を始めるタイミング
生前整理を始めるタイミングは、明確に決まっているわけではありません。一般的には、定年退職をして時間に余裕のできる60代ごろから始める人が多いです。しかし、近年は急な事故や病気に備えて、40〜50代などの子どもが独立し始めた時期から始める人が増えています。そのため、都合の良い時を見計らって始めると良いでしょう。
生前整理の進め方
生前整理の進め方は、以下の6つの手順です。
- 貴重品を整理する
- デジタルデータを整理する
- 不用品を処分する
- 資産や負債を把握する
- 財産分与を検討する
- 遺言書・エンディングノートを書く
貴重品を整理する
生前整理をする時は、貴重品の整理から始めましょう。死亡後は遺族が役所で手続きを行うため、貴重品が揃っていないと手間がかかります。なるべく1箇所にまとめてわかりやすくするのが理想ですが、盗難などによりまとめるのが不安な時は、バラバラに保管したものをノートに記載すると良いでしょう。
デジタルデータを整理する
貴重品をまとめ終えたら、デジタルデータの整理をします。近年は、スマホやパソコンのロックが解除できず、遺族が困るケースも多いため、暗証番号やID・パスワードなどをわかりやすくする必要があります。サブスクなどのネットの有料サービスも、解約手順をまとめると負担になりにくいです。また、見られたくない写真データにはロックをかけ、死亡後に削除するようノートに記載すると良いでしょう。
不用品を処分する
デジタルデータの整理を終えたら、不用品の処分を始めます。体力が必要なので、早いうちから少しずつ始めると良いでしょう。基本的には、現在使用していないものは、全て処分します。また、思い出の品など、家族が捨てるのに困るものも捨てた方が負担になりにくいです。
資産や負債を把握する
生前整理では、資産や負債を把握することも必要です。資産は、現金や預金に加え、土地や保険、株なども全て整理します。負債は、借金やローンなど、金額や何年残っているかを計算します。複数項目があると管理が大変なため、財産目録という形でまとめるとわかりやすいです。
財産分与を検討する
資産と負債を把握したら、財産分与について考えましょう。相続人が一人の場合は良いですが、子どもが複数人いるなどの場合は、どのくらいの割合で分与するのか考える必要があります。
遺言書・エンディングノートを書く
財産分与を考えたら、遺言書を作成します。法的効力のある文書なので、法律で定められた形式に従って作成する必要があります。また、遺言書に記載できない内容は、エンディングノートに補足すると良いでしょう。ノートには、自分の基本情報や、貴重品の場所、デジタルデータや財産についてなど自由に記載できるため、生前整理では活用するのがポイントです。
生前整理を進める時のポイント
生前整理を進める時のポイントを、2つご紹介します。
- 少しずつ進める
- 早めに始める
少しずつ進める
生前整理は大変な作業なので、少しずつ進めるのがポイントです。日にちを分けて徐々に進めると、負担になりにくく、始めるハードルも低くなります。自分のペースで大丈夫なので、始めやすいことから取り掛かりましょう。
早めに始める
生前整理は時間と手間がかかるので、早めに始めるのもポイントです。早期に行うと体力があるため、不用品の処分などの大変な作業もしやすいです。また、自分の人生を見つめ直すきっかけになり、後悔を残さず生きることにもつながります。急な事故や病気になる可能性も考え、早めにスタートしましょう。
生前整理は計画的に行いましょう
生前整理を始めるタイミングは人それぞれなので、時間の都合がついた時、思い立った時に始めると良いでしょう。作業をする時は、貴重品やデジタルデータの整理、財産の把握など優先度の高いものから取り掛かるのがおすすめです。また、不用品の処分は体力がないとできないので、早いうちから計画的に行いましょう。
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