生前整理は何歳から始める?いつから行うか最適な年代を解説
子どもが独立したり、定年退職が近づいたりすると、老後のことを考える人も多いですよね。近年は、亡くなる時に家族に迷惑をかけたくないという思いから生前整理を始める人が増えており、実際に考えている人もいるでしょう。
しかし、何歳から始めるのか、最適なタイミングはあるのかなど、わからないこともあります。そこでこの記事では、生前整理を始める年齢について、最適な時期や年代ごとにやるべきことを解説します。
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生前整理は何歳から始めるのが最適?
生前整理を始めるのに、最適な年齢はありません。人によって始める時期は異なり、時間のある時、思い立った時から始める場合が多いです。一般的には、定年退職により時間に余裕ができる60代を目安に始める人が多くなります。また、近年は40〜50代など、子どもが独立したことをきっかけに少しずつ考え始める人も増えています。
【年代別】生前整理でやるべきこと
生前整理でやるべきことを、以下の4つの年代ごとに解説します。
- 40代
- 50代
- 60代
- 70代
40代
40代では、生前整理を含めた終活について考え、残りの人生をどう生きるかプランを立てると良いでしょう。具体的な行動を起こすのは早いので、どのようなことをしたいか、何が必要かなど、前準備の期間にします。パートナーがいる場合は、お互いの今後について話し合うのも良いでしょう。
50代
50代では、持ち物の整理を少しずつ始めます。物の処分には時間と体力が必要なため、なるべく早めに取り掛かりましょう。また、終末医療や介護の方針を考え、万が一に備えることも大切です。資産についても確認し、老後の生活費を計算したり、不要な有料サービスを解約したりすると定年後の不安を減らすことにつながります。
60代
60代は、本格的に生前整理を始める時期です。預貯金や不動産、株式などの資産の把握や、家や車のローン、借金などの負債を計算し、財産目録の作成と遺産分与について考えます。また、お墓探しをしておくと、亡くなった後の遺族の負担を減らせます。整理したことはエンディングノートにまとめ、自分や家族が確認した時にわかるようにしましょう。
70代
70代は、生前整理でやり残したことを片付ける時期です。残りの物を処分したり、家族にエンディングノートや遺言書の場所を伝えたり、いつ何が起きても大丈夫なように備えましょう。悔いのない人生にするために、自分のやりたいことは残っていないかなど、悔いが残らないように全て消化することも大切です。
生前整理を若い年齢で始めた方が良い理由
生前整理を若い年齢で始めた方が良い理由は、以下の2つです。
- 体力がある
- 病気や事故に備えられる
体力がある
生前整理では、家具や家電などの大型のものを処分したり、本や書類などの重いものを片付けたり体力が必要です。足腰が悪くなってからではできないこともあるので、体が元気なうちに始めるのが理想です。また、資産や負債を把握するのは頭を使うため、若い時の方が負担がかかりにくいでしょう。
病気や事故に備えられる
人の死因は、寿命だけではありません。どの年代でも、急な病気や事故は起こりえます。そのため、万が一の状況に備えられるよう、早いうちから生前整理を始めるに越したことはないです。
生前整理は余裕を持って行いましょう
生前整理を始めるのに、最適な年齢はありません。一般的には定年退職になる60代を目安に行うことが多いですが、近年は子どもが独立した40〜50代前後で考え始める人も増えています。人によって始める年代はそれぞれですが、生前整理は体力が必要になり、急な事故や病気になる可能性もあるので、元気なうちに余裕を持って始めると良いでしょう。