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飲食店スタッフ必見!正しい廃油処理の方法やコスト削減のコツを解説

揚げ油

 

飲食店から排出される油には、廃食用油と汚泥の2種類が存在します。どちらも産業廃棄物として取り扱われていますが、そのことを知らずに一般ゴミとして処理したり、排水口へ流したりしている飲食店も少なくないようです。そこで今回は、飲食店で使用した油の捨て方や、コスト削減のコツをご紹介します。飲食店が罰則を避けるために知っておくべき法律も併せてお伝えするので、で最後までお読みください。

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飲食店で排出される廃油

飲食店から排出される油には、廃食用油と汚泥の2種があります。ここでは、それぞれの意味と特徴を見ていきましょう。

廃食用油

廃食用油とは、使用済みの食用油を指し、植物性廃油に分類されます。揚げ物などを提供する飲食店とは切っても切り離せない存在の廃油です。

汚泥

汚泥とは、事業活動を行ううえで生じた泥状の物質全般を指します。グリストラップのそこに溜まるヘドロのような物質のことです。飲食店では主に、有機性汚泥が排出されますが、有機性の汚泥はバイオマスとしてリサイクルできるのが特徴です。

廃食用油の処分方法

廃食用油を処分する場合は、一般的に産業廃棄物処理業者に委託します。廃油を引き受けた業者は、中間処理施設に運んで焼却処分を行います。

汚泥の処分方法

汚泥も、産業廃棄物処理業者に委託して廃棄するのが一般的です。この場合は、廃油回収業者だけでなく、清掃業者のケースもあります。

廃棄のコストを削減するポイント

油を廃棄するためには、少なからずコストがかかってしまうものです。ここでは、廃棄のコストを削減するためのポイントをお伝えします。

油の使い方を見直す

調理用の油を長持ちさせるためには、揚げた際に出たカスをこまめに取り除く、新しい油を少しずつ継ぎ足しながら使う、食材の水気をきちんと取り除くなどの工夫が大切です。油の使用時に気をつけるだけで、劣化を防ぎ油の交換頻度を減らすことができます。

油の保存法を見直す

油の品質を保ちながら長持ちさせるためには、扱いを見直すことも大切です。定期的に酸価の測定を実施して、差し油や濾過、温度の設定を行いましょう。油の状態を正確に把握しておくことで、油の劣化を防げて安全性も高まります。

劣化しにくい油を使用する

従来の製品よりも劣化しにくい性質を持つ油を使ってみましょう特別なことをしなくても、油の種類を切り替えるだけで品質を保つことができるためおすすめの方法です。他の油より値段が高い場合でも、長期的な視点で見ると、コストパフォーマンスが良いケースもあります。

廃油を処分する際に飲食店が知っておくべき法律

ここでは、廃油を処分する際に飲食店が知っておくべき法律を2つご紹介します

廃棄物の処理及び清掃に関する法律

飲食店から排出された油や汚泥は、産業廃棄物として取り扱われます。そのため、適切に処理しなければ、法律に抵触してしまう可能性があることを知っておきましょう。油を排水溝にそのまま流すなどはもってのほかですが、産業廃棄物処分場の許可を得ていない業者に委託した場合にも、法令違反となる危険性があります。

 

なお処罰内容は、「5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金、又はその両方」です。業者を選ぶ際は、ホームページや担当者の対応をしっかりチェックしたうえで、慎重に契約しましょう。

食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律

食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律は、フードロス(食品ロス)の問題解決を目的に2001年から行されている法律です。フードロス問題とは、本来食べられるはずの食品が、食材の使い残しや料理の食べ残しなどによって大量に捨てられることを指します。

 

この法律の下では、食品に携わる事業者に対して、下記の3つの取り組みが求められています。

 

①食品廃棄物の発生抑制と減量化

②食品廃棄物を飼料や肥料に利用する

③食品廃棄物の熱回収による再生利用

 

これらに対する努力が不十分だと判断された場合、改善命令、公にされる、罰金の支払い等の罰則が設けられています。

飲食店の廃油は責任をもって処分しよう

飲食店から排出される油には、廃食用油と汚泥がありますが、どちらも産業廃棄物として取り扱われています。油を処分する際は、廃油処分の許可を得ている業者に依頼することが大切です。無許可の業者に廃油の処理を依頼して実施された場合は、法令違反として取り扱われるため、十分注意してください。

 

 

 

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