廃油をそのまま捨てていませんか?デメリットや正しい処分方法を解説
揚げ物などの料理をするのに必須の「油」ですが、使用後の処理方法に悩んだことはありませんか?油の処理をひとつ間違えると、環境破壊につながったり排水管の詰まりの原因になったりするため、注意が必要です。そこで本記事では、廃油をそのまま捨てた場合の影響や、正しい処理方法についてお伝えします。廃油の処理にお困りの方はぜひ最後までお読みください。
この記事を読むための時間:3分
廃油を流しにそのまま捨てるデメリット
油を流しにそのまま廃棄すると、配管が詰まる原因になります。配管で滞った油が徐々に蓄積されていくと、水の通りが悪くなり、最終的には逆流することも考えられるでしょう。配管の修理や洗浄を業者に依頼すると、高額な費用が必要になるため、十分な注意が必要です。
また、排水口を通った廃油が外へ流れ出ると、水質汚染の原因となってしまいます。一般家庭から排出される廃油が環境に及ぼす悪影響は深刻です。海洋や河川をきれいに保つためにも、廃油は正しく処理するよう心がけてください。
【家庭】廃油の正しい処理方法
ここからは、家庭における廃油の正しい処理方法をお伝えします。
ペーパータオルや新聞紙に吸わせる
油が少量の場合は、ペーパータオルや新聞紙などの紙類に吸収させてから廃棄します。油は、一般的には可燃ゴミとして分類されますが、市区町村によっては独自の分別方法を実施している可能性があるため、住んでいる地域のゴミ分別表をチェックしてください。また、料理の直後は油の温度が下がっておらず危険なので、一晩置いてから吸わせましょう。
ビニール袋を使用する
ビニール袋の底に紙を敷き詰め、油を吸収させるのも1つの方法です。油を入れた後は、自然発火を防ぐために水を少量注いでから口を閉めましょう。油の温度が完全に下がってから行うのはもちろん、ビニール袋に穴が空いていないかのチェックも欠かさないようにしてください。万が一のために、袋を二重に重ねておくと安心です。
紙パックを使用する
油の量が多い場合は、空の紙パックを使用するのもおすすめです。紙パックの底に新聞紙や古紙を詰めておき、廃油を注ぎます。少量の水も一緒に染み込ませて、紙パックの口をしっかりと閉めたらテープで塞ぎましょう。可燃ゴミとしてそのまま処分することができます。
市販の凝固剤を使う
市販の凝固剤を使用することで、家庭での油の処分が手軽になります。製品に添付されている説明書の通りに凝固剤を油に混ぜれば簡単に固まります。固まった油を適当な大きさに割り、ゴミ袋に入れて処分しましょう。
片栗粉を使用する
市販の凝固剤が手元にない場合は、片栗粉で代用することもできます。油が熱いうちに片栗粉を加えてよく混ぜておけば、低温になったときにドロドロと粘度が上がり捨てやすくなります。しかし、油の量が多いと必要な片栗粉の分量が多く、コストパフォーマンスが悪いため、油の量が少ない時に留めておきましょう。
油の回収を行う業者に依頼する
自治体によっては油の回収を行っているため、チェックしてみてください。または、廃油回収業者に依頼するのもおすすめです。燃えるゴミの量が減るだけではなく、資源を有効活用できるというメリットもあるため、環境保全にもつながるでしょう。自治体や業者によって回収方法やルールが異なるため、興味のある方はホームページなどを調べてみてください。
処理後の油はできるだけ早く処分する
廃油は、できるだけ早く処分しましょう。油を放置していると酸化や劣化が進み、自然発火する恐れがあります。廃油を長期保存する際は、冷ました上で遮光できる容器に入れ、冷暗所に置きましょう。
油を捨てるタイミングの目安
料理油から臭いが出始めたときや、黒ずみが見られたとき、ドロっとした粘り気が出てきたと感じたときは油交換のタイミングかもしれません。新しい油はサラサラとしていてほぼ無臭です。油の状態が変化してきたと感じたら、捨てどきだと判断してください。
キッチンで出た廃油は正しく処分しよう
本記事では、廃油をそのまま流しに捨てたときに起こる悪影響や、正しい処分方法をご紹介しました。一般家庭から出る廃油は、飲食店や飲食関係の工場と比較すると少なく思えますが、日本全体の家庭の数を考えると侮れません。キッチンで出た使用済みの油は、責任を持って正しく処理し、環境保全に努めましょう。
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