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ゴミの不法投棄は環境問題に直結!問題点・防止策を解説

不法投棄によって起こる環境汚染

 

ゴミに関して大きな問題となっているのが、不法投棄による環境問題です。不法投棄は、法律による罰則も定められていますがなかなか減らないのが現状です。今回は、不法投棄の定義や減らない理由、起こってしまう環境問題について解説します。

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不法投棄の定義とは

不法投棄とは、法律で定められた処分場以外の場所に廃棄物を投棄する行為です。不法投棄が起きやすい場所としては、空き地や建物の隙間・山中などが挙げられます。また粗大ゴミに関しては、粗大ゴミ処理券が貼られていない状態で放置される場合も不法投棄とみなされます。

不法投棄はなぜ減らないのか

日本で起こる産業廃棄物の不法投棄は、主に「コスト削減」が関係しているとされています。産業廃棄物の適切な処分には、業者への委託費用・人件費・時間・資材と多くのコストがかかるのです。そのため、少しでもコストを減らそうと、不適切な処理を行う業者・人が後を絶たないという問題があります。

不法投棄がもたらす環境への影響

ごみの不法投棄は、環境にどのような影響をもたらすのでしょうか。ここでは、水質・土壌・大気についてそれぞれへの影響を解説します。

水質汚染

廃棄物から出る鉛やダイオキシン類は、水質汚染の原因となります。水質汚染は悪臭の発生をはじめ、水生生物の生育環境の悪化や生態系の破壊、農作物への悪影響など人間の生活にも大きな損害を与えるのです。過去には水質汚染によって「水俣病」などの重大な疾患を引き起こし、大事件になった例もあります。

土壌汚染

人体に有害とされる物質が、土に浸透し蓄積されて起こるのが土壌汚染です。中でも、有害物質を含む廃棄物が不法に土の中に埋められることで、周囲の土が汚染されるケースが大きな問題となっています。一度土壌汚染が起きると、原因を取り除いても、影響が残る厄介な環境問題です。

大気汚染

大気中に有害な気体成分が含まれ、人間の健康や動物・自然に害を与えるのが大気汚染です。有害物質として代表的なダイオキシン類は、ごみ焼却炉からの発生が多いとされていますが、違法な焼却によって発生する例も後を絶ちません。ダイオキシン類は非常に毒性が強く、免疫システムやホルモンに障害・発がん性もあるとして問題視されています。

不法投棄を規制するルール

日本では、不法投棄に関して「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」があります。不法投棄をした者には、罰則として「5年以下の懲役若しくは1000万円以下の罰金」が課されるのです。また、不法投棄することを目的として廃棄物を収集または運搬した者には「3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金」を課す、不法投棄を未然に防ぐルールも定められています。

知らない間に不法投棄している場合も

もしも自社で排出した産業廃棄物が委託した業者によって不法投棄された場合、責任を問われるのは処理業者だけではありません。依頼人が罪に問われる可能性もあり、懲役刑や罰金刑が科される可能性があります。知らない間に犯罪に加担してしまうケースがあるため、業者選びは慎重に行いましょう。

不法投棄を避けるためには業者選定が重要

自分が不法投棄に巻き込まれないためには、適切な業者選定することが大切です。値段だけでは選ばず、産業廃棄物の取り扱いに必要な免許や許可証を持っているか・業者のホームページで処理の一連が写真付きで紹介されているかなど、安心して任せられる業者を探しましょう。

不法投棄は年々大きな環境問題になっている

リサイクルへの取り組むなど、環境問題の低減が叫ばれている現代でも、不法投棄はなかなか減っていません。排出側はしっかりした処理業者を選び、産業廃棄物の処理が適切に行われるように意識しましょう。

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